1人ぽっちの
ガラス水のような
空が割れて
遠い昨日のような
足元の明日の
絶望のような
希望の欠片に打たれたら
私は目を凝らし
瞬き遊ぶその
色を捉え
探す
光は集うことなく諭す
私には
私だけが纏う虹彩があると
譜奏9
1人ぽっちの
ガラス水のような
空が割れて
遠い昨日のような
足元の明日の
絶望のような
希望の欠片に打たれたら
私は目を凝らし
瞬き遊ぶその
色を捉え
探す
光は集うことなく諭す
私には
私だけが纏う虹彩があると
譜奏9
正に
四角に
欠け滑る
私の孤独を
重ね知る部屋で
昨日の
いつかの
知らぬ日の
スタンドの残光に
揺れ
惑っていた想いが
あらかじめ
形を拒む
円のように
譜奏8
風にさえ
人の目の
濁りにさえ
計り事があるのなら
地に与えられた
人の血は
何を司り
何を遺すというのだろう
私は
仰ぐ
胸の熱を
放つべく
その譜を宙に
刻むべく
譜奏7
褪せていく
大気の隅に残されて
夢の華臭を
哀しくふり払おうと
足掻く夜
私の
中の
夜
心を掠め
唯一に見た悔いのように
苦しむ月を
私の血に壊し
囚え
同化するように
譜奏6