実のある打ち合わせをして良い気分で帰ってきて
忘れたような油断をしてメロウなバラードを聴きながら眠ったら
私の眠りは過ぎた日にしか向かわないことを
夢は手厳しく思い知らせてきた
冬の葉も落ちていないのに雨氷が草を打ちつけるシーン
夢は私に嫉妬している
そう思った
長い付き合いだからいろいろと掘り返さないけれど
翌日の夢の羅列映像には少し腹が立った
登場人物のみんながみんなすべてがハッピーエンドの物語
絵にも描けない上滑りの漫画的ハッピー
その中でわたしは笑わされていたのだけれど
何故悲しいのだろうと思わせられていた理由は心に無かった
私のメヌエットはさびしい天使も踊ってくれないようだ
譜奏263