上手に生きることが一番良いことだと
子供たちの手を強く引いて迷子にさせて
実はその手の主も迷子だったということが
流行のように続いていた時代を見ていたことがあった
今は別の価値に変わっていたら良いと思う
人生は自分の心に少しの誠意を欠いて生きさえすれば
幾らかの利便を得ることは誰もが知っている
一番に寂しく自分だけが傷つく罪と教える人は少ないけれど
もし太陽に焼かれて落ちる前の天使に会えたら
私はこう言うの
私は死んだら
繻子の藍に織られて踊りの糸に美しく重ねられて
喝采の色を聴いていたいと
思っているのと
譜奏231