2018年6月11日

上手に生きることが一番良いことだと

子供たちの手を強く引いて迷子にさせて

実はその手の主も迷子だったということが

流行のように続いていた時代を見ていたことがあった

今は別の価値に変わっていたら良いと思う

人生は自分の心に少しの誠意を欠いて生きさえすれば

幾らかの利便を得ることは誰もが知っている

一番に寂しく自分だけが傷つく罪と教える人は少ないけれど

もし太陽に焼かれて落ちる前の天使に会えたら

私はこう言うの

私は死んだら

繻子の藍に織られて踊りの糸に美しく重ねられて

喝采の色を聴いていたいと

思っているのと

 

譜奏231