2020年1月15日

人が正しいと言う判断が私は苦手なようだ

未だに正しいという意味が私にはよく解らない

その反動かも知れないけれど私という人間は過ちを見逃すことがない

正直私はそんな私自身を心底嫌っている

例えばと絶対口にしたくないと思いながらの例えば

もし愛する人が現れてその人の右目が見えなくなったら

私は私の左目を殺してその人の右目になって

二人で一つのモノを一緒に見ればいいと

恋を愛を私はそんな風に盲目に夢見てきた

それ以外の答などあるはずがないと断定して胸に秘めていた

しかしその想いは私の人生では始まりの序章でしかなかったのだ

何の気配もなく風に剥がされるように過ちは残酷に気づくのだ

それがいつまでも消えないでただ煙っているだけの

私の熱の火種でしかなかったのだと

 

譜奏481