青のない涙でまだらな空
落ちる雨になりたい
夢の先に紡いでいた
私だけの褪せない糸
壊して気がつくの
人は愚かな天使
目を閉じて傷ついて
手を当てて息をして
抱きしめて
重なるよ
ひと雫の血と絆だけ
悲しくて傾いた月をみつめていたの
時が止まるように
ただみつめていたの
譜奏327
青のない涙でまだらな空
落ちる雨になりたい
夢の先に紡いでいた
私だけの褪せない糸
壊して気がつくの
人は愚かな天使
目を閉じて傷ついて
手を当てて息をして
抱きしめて
重なるよ
ひと雫の血と絆だけ
悲しくて傾いた月をみつめていたの
時が止まるように
ただみつめていたの
譜奏327
空に続く糸は
誰にも見えないから
叶えられるのは
真実の希いだけと
雨が歌うように
虹に姿を変えていく
水に刻まれた物語を
やさしく聴かせて
アダムとイヴは恋にさ迷い歩いて
天使にはぐれて
愛だけを映す水面になった
涙が雨になることも知らずに
水に刻まれた物語をやさしく
やさしく聴かせて
譜奏326
生きていることのすべてが
飾り事のように思える夜に
息を小さくした私にさえ
振り返ろうとしないように
思い出にならない夜が過ぎていく
私にもいつか
運命という訪ね人が現れるのだろうか
そうであるなら
キレイに生きられなくとも
何もかも
燃えつくすような激しさに
灼かれたい
たとえ
悪ふざけでも
譜奏325
海水に重なる淡いヴィオレのように
私
自分を演じて
何かに似せて
生きてきたことを
胸に感じていた
吐き出した声が息のように消える
誰もいないスクランブル
青い文字時計を
屈むように見上げて
一度も歌わなかったのに
嫌いだった流行り歌
ふいに唇に流れて
どうして泣いているの
譜奏324