ふと私は何曜日に生まれたのかと気になって
私の生まれた年のカレンダーを検索してみたら
その日は6日の土曜日になっていた
そして私はそのカレンダーを今日までの分をゆっくりとスクロールして
今までの人生を辿るように夜明けまで眺めていたのである
疲れた目に目薬を差しながら私はつい笑っていた
人の願いって結局は自分を知りたいただそれだけなのではないのかと
普段はそのことはもう解決済みと思っていた自分がおかしかった
叶うなら人として一定の成長をすることで行き着けるならと思うけれど
しかしその願いはきっとムリなのだろうと感じる
たとえ世界の英知で4単語の暗号に解析して細分に数値化しても
悪魔を操る第六感以外の霊能者を見つけ出して拷問したとしても
それは血清の作れない孤高の毒物なのだという気がする
その始まりが摂理によって与えられた生命である以上は
譜奏451