コレは決して人には言えないことなのだけれど
一般的には正しく生きなかった女の人、そういわゆる悪女さんの人生に
私は何か不思議な艶の毒のようなものを感じてしまったりしている
そう感じるのはもしかして世界で私一人だけかも知れないし
もしかしてたくさんの女性たちがそう感じているのかも知れないけれど
それは誰にも聞けないことだから今私は私だけでそう思っている
特にその動機に深刻な恋心が絡んでいたりしていると知ると
私はその罪の内容がまるで気になっていないようなフシがある
生き方がヘタだったのかななんて軽い感じで思っていたりしている
コレはきっと私自身の何かがオカシイには違いないとは思う
しかし一方で何かしらの守るべきものを守るために
たとえ誓いの聖書の束に手を置いていても
毅然と強い嘘が言えるという人を私は何故かキラキラした気持ちで
すっごく素敵だと思ってしまったりしてしまうのだ
譜奏449