人が運命というシナリオを好んで神格化してしまうのは
結局は死に対する恐れなのではないかと思った
自分らしく生きたい
出来れば華々しい人生を遺してと
その発端は限りある時間の中でという現実的な認識と
連鎖した諦観からすべてが始まっている気がする
私自身もその群れにいる一つの命には違いないけれど
私はその連鎖には追従しない
何故なら未来に想いを馳せるシナリオは
人の命に与えられた最も高価な自由への尊重だと知ったからだ
思慮を避けた恐怖を下地にした人生など
ウィルスに感染した重病人のようにしか見えない
人はただ自分の意義を探して生きればそれで良い
時にシナリオに赤字添削を書き込む苦悩があったとしても
譜奏389