絆という言葉が私は嫌いだ
もしお互いがそう感じているのなら
きっとその言葉は二人の間で交わされない
保証
そして確認
人が生きていく上で避けられない保守行動と理解していても
その類いの全てが私には苦手なことだった
若さで尖っていた頃は浅ましいとさえ思っていたほどだ
年をとったらどうなるのだろうと思った日があった
そしてバランスの取れた穏やかさの中にいる自分を思い浮かべたりした
今となっては笑ってしまうしかないけれど
いつの時も人と人との始まりは曖昧なものなのに
終わりは何故か同じようになっていく
それが私には何かの罰のように思えてならない
譜奏322