海に落ちた星を見て
ガラスのような水面を見ていて
空の星は海の星が映っているのだと思った
小さい波に揺れる光がとてもキレイだったから
ウィンドーに飾られているサテンドレスが
わたしの瞳の中でキラキラと写っていて
今にも踊り出しそうで胸がときめいた
初めて見た光の光沢があまりに美しかったから
きっとその美しさが私の生き方に着床して
私は醜いものを受け入れない偏った大人になった
今そんな自分に苦笑いしながら
少しの誇りが胸にあるのを感じている
バランスを取る必要など人生には不要に思える
光の粒子はその場所では生きられないのだから
譜奏317