2018年12月26日

一年を待ち続け

一秒と一日で終わるクリスマスの過ぎた朝

私は物事の終わりを死と感じて肩を落とし

母を困らせるような要求をしてダダをこねた

悲しかった

何かは終わり全てに限りがあるという現実が

これからの自分をきっと怯えさせていくと予感したからだ

それから私は少しづつ変わっていった

自分が本当に楽しみとすることは

自分自身の中に内在させようと私は思ったのだ

私自身の中にだけあって終わらせなければ

死と感じるようなひどい悲しみはもうやってこないのだからと

そして私は表現者という流浪の民になった

最後の一秒まで生に同響しながら舞うと決めて

 

譜奏316