一年を待ち続け
一秒と一日で終わるクリスマスの過ぎた朝
私は物事の終わりを死と感じて肩を落とし
母を困らせるような要求をしてダダをこねた
悲しかった
何かは終わり全てに限りがあるという現実が
これからの自分をきっと怯えさせていくと予感したからだ
それから私は少しづつ変わっていった
自分が本当に楽しみとすることは
自分自身の中に内在させようと私は思ったのだ
私自身の中にだけあって終わらせなければ
死と感じるようなひどい悲しみはもうやってこないのだからと
そして私は表現者という流浪の民になった
最後の一秒まで生に同響しながら舞うと決めて
譜奏316