宿命前夜 蒼の夜 3

私が死んだら

永遠に銀河に漂っていたいと

あの日

星と話したのに

運命と名乗る風に

あなたの願いは何かと訊かれて

私は不自然に見えない柔らかさで

手に口づけをと

微笑む

悲しみのあまり

話さなくなった

私の罪は

毒を甲に塗っていただけと

前夜に祈っていたから

 

譜奏315