青のクラリティに緑が這う空を
孤独な鳥は翼を鋭角に折って
海風に運ばれるように
潮騒の音を聴きにくる
私は貝殻で足の指を切った時の
鮮やかな血と白い砂が恐くて
波には近づかないようになり
海平線をみつめているだけになっている
そして私たちの前に海が広がっている
孤高を教え群れる無益を諭すように
或いはその意識さえ持たないように
夥しい波の刃が月に向けられる夜
孤独な鳥は翼を重ね岩洞に眠り
私は闇のクラリティの誘ないを知る白凪のように
譜奏307
青のクラリティに緑が這う空を
孤独な鳥は翼を鋭角に折って
海風に運ばれるように
潮騒の音を聴きにくる
私は貝殻で足の指を切った時の
鮮やかな血と白い砂が恐くて
波には近づかないようになり
海平線をみつめているだけになっている
そして私たちの前に海が広がっている
孤高を教え群れる無益を諭すように
或いはその意識さえ持たないように
夥しい波の刃が月に向けられる夜
孤独な鳥は翼を重ね岩洞に眠り
私は闇のクラリティの誘ないを知る白凪のように
譜奏307