2018年11月21日

少し油断すると繰られるように出来ていそうな

社会という満員箱の中で

自分の素直な声を聞くことは大切な心がけだと思ったら

その声は何によって創られているのかと気になりだして

私は目を閉じて自分の胸を歩いてみたけれど

胸は今違うことに捕らわれていて関心が無さそうだった

目を開けると日常の雑想が騒ぎ出す

何も考えず繰られて生きていくとどんな風になるのだろうと思う

あるいは人にはそのほうが自然なことなのかもとも思ったりする

しかし私の心は聞きたい時にはうるさそうにして

話したい時には責め口調でこんな風に私に言ってくる

あなたは自分の意思のように日々を行なっているけれど

自分がどこにいたかは覚えているけれど

今自分がどこにいるのかを私に示したことはないでしょと

 

譜奏301