2018年7月27日

友達もなく信仰もなく生きて老いて

見つけられる希望を探すことは困難だ

しかし術なくいつかしら私はそんな未来を覚悟して

盲目の今を生きるしかないと思う自分になっていた

転機という不可思議なプログラムが私に作用した時

私はあろうことか性悪な悪態をつき

土足で踏みつけるようにそれを否定し最後に泣いた

プログラムはその夜父のように私の心に座標を刻んだ

私が心を決めて白壁にぶつけた幼い一行には

繰り返し問う正しさと

思い遣るだけの優しさだけでは

風にさえ砂山の形を病むように崩されていくように

目指す座標への長旅には耐えられないと

そう書かれてある

 

譜奏251