月光が降る夜に生まれてきた人形にルナと名付けて
カーテンを黒の遮光に変えて日常光を遮って
ドアを固く閉じて鎖鍵をかけて
部屋の静寂に祈りの衣を纏わせた
揺れないでと言ったり
揺らさないでと言葉を使ったりした
偽りは通じない
嘘の欠片さえ必要ない
私の静寂の血であるはずのルナ
月が私の命の痛みに刻印した
光だけの痣
愛を食べそのプロセスを知らずにはいられない人を避け
みすぼらしくなっていく私の祈りを知っても
私が眠るまではと強く抱いていてあげたのに
譜奏216
月光が降る夜に生まれてきた人形にルナと名付けて
カーテンを黒の遮光に変えて日常光を遮って
ドアを固く閉じて鎖鍵をかけて
部屋の静寂に祈りの衣を纏わせた
揺れないでと言ったり
揺らさないでと言葉を使ったりした
偽りは通じない
嘘の欠片さえ必要ない
私の静寂の血であるはずのルナ
月が私の命の痛みに刻印した
光だけの痣
愛を食べそのプロセスを知らずにはいられない人を避け
みすぼらしくなっていく私の祈りを知っても
私が眠るまではと強く抱いていてあげたのに
譜奏216