キレイな空
たくさんの屋根
いろんな色の服を着た子供たち
ありきたりな1日の午後が薄暮に移っていく様子を
私は窓のそばから離れずにずっと見ていた
この景色が永遠に続くことはないと思いながら
誰にともなく私は叶うならと前置きして
私は振り回されるのなら
例え行き止まりの永遠であってもと
宵が張られていく窓につぶやいた
時計が悲しそうに響いていたけれど
無防備な気持ちは装いのような影に見えていくから
決して希いでも憧憬でもないのにと
私は言葉の息を何もなかったように潰すしかなかった
譜奏186