2018年2月26日

キレイな空

たくさんの屋根

いろんな色の服を着た子供たち

ありきたりな1日の午後が薄暮に移っていく様子を

私は窓のそばから離れずにずっと見ていた

この景色が永遠に続くことはないと思いながら

誰にともなく私は叶うならと前置きして

私は振り回されるのなら

例え行き止まりの永遠であってもと

宵が張られていく窓につぶやいた

時計が悲しそうに響いていたけれど

無防備な気持ちは装いのような影に見えていくから

決して希いでも憧憬でもないのにと

私は言葉の息を何もなかったように潰すしかなかった

 

譜奏186