2018年1月22日

遊び道具にもならなくなった愛ほど

過食して

飾っていた自分の虚ろから逃れられないものになる

鍵穴からその愛を覗いていた私の卑屈の

マリオネットの眼

女は悲しみを遊ぶことを覚えて

夢中になっていく自分を過食するようになっていく

変え難いものにこそ

自ら受容していく純粋が必要なように

意味があるはずの絶望は気づいてしまった時に

消えていく約束で繋がれている事実だけを明かす

親切に

その紐に愛で紡がれた糸は使われていないと

教えてくれるように

 

譜奏171