原始
人類は知恵の糧となるべき物を光り輝く物体に求めた
太陽によって生かされることを
おそらく本能的に感じとっていたのだろう
土は砂は陰しか見せず
水面は姿形を映した
太陽を畏怖し水を恵みと知る人類の
遺伝子の始まりだったに違いない
水鏡の淡い光が日常の中で割れる時
私はその瞬間を見ない
ただ目を塞ぐのだ
思い当たらない昨日までの罪を
予め用意された明日からの罪を
謂れなく畏怖するように
譜奏135
原始
人類は知恵の糧となるべき物を光り輝く物体に求めた
太陽によって生かされることを
おそらく本能的に感じとっていたのだろう
土は砂は陰しか見せず
水面は姿形を映した
太陽を畏怖し水を恵みと知る人類の
遺伝子の始まりだったに違いない
水鏡の淡い光が日常の中で割れる時
私はその瞬間を見ない
ただ目を塞ぐのだ
思い当たらない昨日までの罪を
予め用意された明日からの罪を
謂れなく畏怖するように
譜奏135