2017年10月27日

美しく生きるということと

キレイに生きるということとは

少し違うように見えて実は全く違う別物だと気づかされる

先人たちも伝え切れなかったのだろう

その点は形容も貧弱なものが多く

個人の偏った比喩に止どまるものがほとんどだ

美しくは心に血が流れるものであり

キレイには人生としての潔癖さが背後に見えるものと

今私はそう暫定している

少女の日からただ美しく生きたいと希ってきた私は

私の身体で感じられるものしか信じない頑なな大人になっていた

朽ちているのに形だけ遺った高揚しただけの隠喩など

決して食べてはいけないのだと

きっとあの朝の太陽が教えてくれたに違いないと

 

譜奏133