美しく生きるということと
キレイに生きるということとは
少し違うように見えて実は全く違う別物だと気づかされる
先人たちも伝え切れなかったのだろう
その点は形容も貧弱なものが多く
個人の偏った比喩に止どまるものがほとんどだ
美しくは心に血が流れるものであり
キレイには人生としての潔癖さが背後に見えるものと
今私はそう暫定している
少女の日からただ美しく生きたいと希ってきた私は
私の身体で感じられるものしか信じない頑なな大人になっていた
朽ちているのに形だけ遺った高揚しただけの隠喩など
決して食べてはいけないのだと
きっとあの朝の太陽が教えてくれたに違いないと
譜奏133