2017年10月25日

幸せを見比べる人の目線を感じて

それは演技なのだと思ったら私は捻れて

その人の空間の全てが薄っぺら過ぎて

息を吸うのも苦しい季節ほどの長さの時期があった

ちょうどそれは私の青春時代の最初の頃だった

人は未意識に自分の心を惑わせる人格多重だ

私はそう決めつけて警戒しながら青春を過ごすことになった

絶望を永遠に奪い去るサプリメントが将来開発されたら

そのサプリメントのネーミングは絶望と名付けられるのが相応しい

そう思うしかなかった

何故多くの未意識は比べるのだろうという問いも今はない

多重など雨降る小屋の三文役者なのに

人生はパソコンのように上書きなど出来ないんだからと

もう一人の影が教えてあげたら良いのにと

 

譜奏132