2017年10月23日

人と話す時は何ともないけれど

病的に

月と話す癖のある私は

何かを尋ねられることを嫌っている

月に

だから私は一方的に心のままを

ただ胸の中でくりかえす

決して言葉は使わずに

このようなナルシスト的な自分の側面を自覚した時には

私はもうそういう私になっていた

窓辺に甘い水を置き

蛍を呼ぶように夜空をみつめる

その姿が美しくなければならない

たとえ月を盗んでもと

 

譜奏131