2017年10月11日

人は何かに沿って生きていく

シンプルに常識に

或いは自分に馴染む価値観に

納得した宗教などに

またはただあるがままに自然にと

心掛けるように心で整理して

それらに沿って生きていく

いつ盲目になってもいいかのように

私が家族より大切な出来事を胸に仕舞い込んだ時

街のイルミネーションは闇を弾いて青い一定の空間を創っていた

そんなことで私は確信していた

こうして生きていることさえ私さえ

気まぐれな欠片の断面を弾いた飛沫のような

蜃気楼の薄い光なのだと

 

譜奏126