私は私を生きるだけと
力点に思い当たることもなく
作用点のような場所で
軸を尖らせて円舞していた私に
気づいたフリをしてみせた日
雨の朝
私は私の費やされてきた思いを
対論もなく遮り
風に死んでいく弱い雨粒を
馴れた作り笑顔の目で見ていた
現実は瞬き一つの画
ならば
夢は
例えば千年木だと
吐き捨てて
譜奏96
私は私を生きるだけと
力点に思い当たることもなく
作用点のような場所で
軸を尖らせて円舞していた私に
気づいたフリをしてみせた日
雨の朝
私は私の費やされてきた思いを
対論もなく遮り
風に死んでいく弱い雨粒を
馴れた作り笑顔の目で見ていた
現実は瞬き一つの画
ならば
夢は
例えば千年木だと
吐き捨てて
譜奏96