都会の雑踏に揺れて
誰しもが旅人の孤独な手を
忘れられた何かを
空に隠すように
背に映して
流星ーーー
罪あれば
北風に怯えるように深く
私の胸を波立たせていて
あなたが捨てた光のようにでも
運命を絵にしたら
私の指先には
どんな色があどけもなく
踊っているの
譜奏333
都会の雑踏に揺れて
誰しもが旅人の孤独な手を
忘れられた何かを
空に隠すように
背に映して
流星ーーー
罪あれば
北風に怯えるように深く
私の胸を波立たせていて
あなたが捨てた光のようにでも
運命を絵にしたら
私の指先には
どんな色があどけもなく
踊っているの
譜奏333
枯れない絶望
恋をオモチャにして
生きてきたの私
偽りの花をみつめて
荒んだ女を演じて
人魚のように月に祈って
キレイな絶望
崩れるね
無垢なほど
与えるものが失くなると
呪文から逃れるように
そして愛してる
忘れるまでの思い出だけでも
シャルトリューズにと
譜奏332
夜明けに青い蝶を見たの
本当の色を隠して
何かに紛れながら
愛せない街を歩く私を
見送るように
咲いて散ればいい花より
刻んだ血を忘れた
淋しいタトゥー
指先でなぞっても
ノンキャラット
雨音
そんなに跳ねても
悲しいだけのリズム
私だけに
譜奏331
夜に永遠に抱かれるように
蒼くしなやかな熱を
身体に宿して
初めて開けた真実の箱
女優の生を映す紫の水面に
私はあどけなく揺らいで
凛として咲く花化身の幻を
命の影を追うように
その虹彩に写し撮っていた
たおやかな流星が
たとえ罪のように華やいで
息を閉じて眠ってしまっても
この熱はしなやかに高じて
永遠の夜に抱かれているだろうと思いながら
譜奏330