2017年12月6日

形容という不可思議

おそらくは人間にしかない

使う側の精神の幻像が最も露わになる短編

その形容の詞

それは何故かひっそりと人と人との間に寄り添って

事の主語に連座するものになっている

私の中でも時に言葉になり

しかし

そのほとんどが死んでいくだけの

種子の詞

ある夜に私は罪を祈るために探した形容に疲れ果て

俯瞰した後に失笑した

何故か私の種子は発芽しない

おそらくサマになるように生きようなどと企んだせいだ

私の主観に幻像は不要ということなのかもしれない

 

譜奏150