少女を過ぎた頃
私は自分が液体のように
確かな形を持たない者に思えていた
ガラスでできた肉体が割れて
光の飛沫のように飛び散っても
分割された幾何学図形のピースを一つづつ拾い集めるように
根気よく繋げていけば
パズルのように私自身が完成する
そんな妄想さえ抱だくほどに
私は知りたかった
ただ私自身を
膨張する熱が私を壊死させる前に
尖ったガラス片を身体に突きつけて
たとえ液体に化したとしても
譜奏120
少女を過ぎた頃
私は自分が液体のように
確かな形を持たない者に思えていた
ガラスでできた肉体が割れて
光の飛沫のように飛び散っても
分割された幾何学図形のピースを一つづつ拾い集めるように
根気よく繋げていけば
パズルのように私自身が完成する
そんな妄想さえ抱だくほどに
私は知りたかった
ただ私自身を
膨張する熱が私を壊死させる前に
尖ったガラス片を身体に突きつけて
たとえ液体に化したとしても
譜奏120