辛い夜を過ぎたら
夜明けを憎む朝を引きずって
また夜を待つように歩いて
私は持て余していた
時間そのものを
特定できないのに
黴のような痒みを感じて海水に沈んでいく
私の罪のように開いた目を見つめ捨てながら
そして思い出していた
塞がれた涙のように私は父の目を
もう一度心に触れさせてと
風にささやいて
叶うならこの愛しみが
その虹彩にまで届くようにと
譜奏119
辛い夜を過ぎたら
夜明けを憎む朝を引きずって
また夜を待つように歩いて
私は持て余していた
時間そのものを
特定できないのに
黴のような痒みを感じて海水に沈んでいく
私の罪のように開いた目を見つめ捨てながら
そして思い出していた
塞がれた涙のように私は父の目を
もう一度心に触れさせてと
風にささやいて
叶うならこの愛しみが
その虹彩にまで届くようにと
譜奏119