穏やかな夜に
月明りと会える窓があれば
私は白く
丸い浅い器をその窓の中央に置き
鏡のように水を張り
その水の真ん中に角砂糖を一つ
音を立てないように
そっと置くの
やがて糖度が水面を膨らませて
月明りを分断していくのを
過ちのように悲しみながら
私の歌
月の熱
明日が最後の夜ならと
譜奏92
穏やかな夜に
月明りと会える窓があれば
私は白く
丸い浅い器をその窓の中央に置き
鏡のように水を張り
その水の真ん中に角砂糖を一つ
音を立てないように
そっと置くの
やがて糖度が水面を膨らませて
月明りを分断していくのを
過ちのように悲しみながら
私の歌
月の熱
明日が最後の夜ならと
譜奏92