2019年12月16日

永遠でなくてもいい

誰も壊せないものを

限りある命の終息までに

この手に創りたいと

私は仰いだ千光を祈りの虹彩に写して

敬意の地に額ずいた

額から現れる血の赤を

光源の仮神に認視させるために

しかし一方で

形あるものこそ歪なるものという問いに

私の祈りは揺れ萎える

万物のそしてこの命そのものがその証なのではと

ならば浅はかなる者として音言葉を地に落とそう

ならばやはり永遠をと

 

譜奏467