2019年1月2日

生きるという日々の作業に意味を見いだしたいと

思わない人は少ないだろう

私の夢化身が柔らかな空気の濃淡を操るようにして

心の深部に未来を思わせる一瞬の形を残していくのも

きっと自分というあなたを生きるためには

課せられている条件があるということを

明示してきている一つの試みなのだろうと思っている

だから私は覚悟して生きる

単語にするとつまらない響きになってしまう言葉だけれど

必要とされている条件はきっと唯一この一点でしかないと思う

自分が自分でいたいというただそれだけのことを

人は高価なもののように感じてはいけないと思う

鏡に映る自分が全く違う人間に見えてしまうほど

哀れで怖ろしいことはないのだから

 

譜奏319