生きるという日々の作業に意味を見いだしたいと
思わない人は少ないだろう
私の夢化身が柔らかな空気の濃淡を操るようにして
心の深部に未来を思わせる一瞬の形を残していくのも
きっと自分というあなたを生きるためには
課せられている条件があるということを
明示してきている一つの試みなのだろうと思っている
だから私は覚悟して生きる
単語にするとつまらない響きになってしまう言葉だけれど
必要とされている条件はきっと唯一この一点でしかないと思う
自分が自分でいたいというただそれだけのことを
人は高価なもののように感じてはいけないと思う
鏡に映る自分が全く違う人間に見えてしまうほど
哀れで怖ろしいことはないのだから
譜奏319