2018年11月28日

一生消えない悪意を感じた日がウィルスになって

人生という肉体を蝕むことが人には往々にして起こる

すべての人にと断定することは無理があると思いながら

断定しても差し支えないという手ごたえを感じていたりする

自身も含めて人が傷ついて苦しむ姿は歓迎できないけれど

そこから生まれてきた実りによって

人は人類は今を勝ち得たと言っても反論は少ないだろうと思う

そう考えたら悩み苦しめることは明らかに

人間が持つキラ星のような才能に違いない

そしてウィルスはその恵みの母体ということになる

進化することだけを動機とした人の遺伝子のテロメアは

浅はかなほどに単純で貪欲なキャラクターを発揮して

私たちに新種のウィルスを投げ込んでくる

疲れるが苦しみこそ未来の糧の種子ということなのだろう

 

譜奏304