2018年9月24日

貧しい家庭に育って大人になっても貧しくて

そこから頑張ってガンバって名と財を成し

家族を大切に守り周りの人を大事にして

子供の時に忘れていた笑顔を実行している

おそらく他人からも自己採点でも合格の人

そして苦労人らしく気配りも丁寧でソツがなく

自分を客観視する力も持っている

どこから見ても申し分のない人物と言えるだろうと思う

しかし私は生理的にその人を苦手にしていた

詰まるところ彼は演じていたからだ

立体化しない人生に価値などあるのだろうか

私はそう思いながら彼と同じくらいのつくり笑顔を返しながら

結局垣間に見える自惚れ心が伴ってしまえば

それは傲りある愚かさと何ら変わらないのではと思っていた

 

譜奏276