過ぎし日に
夜明けまで走るように
友のために祈ったことがあった
早く朝がきてほしいといらだち
明日など消えてしまえと錯乱したりした
その願いが叶えられなかったと知った時
私は私の祈りを激しく憎んで
殺すように知らない道に投げ捨てた
あれから私は祈らない
二度と目が開かないような恐れがして
近づけない
付随血に生かされている私の海の二種に
複雑に写し出されている宙を見るには
使い慣れた信仰などでは足らないのだ
譜奏277
過ぎし日に
夜明けまで走るように
友のために祈ったことがあった
早く朝がきてほしいといらだち
明日など消えてしまえと錯乱したりした
その願いが叶えられなかったと知った時
私は私の祈りを激しく憎んで
殺すように知らない道に投げ捨てた
あれから私は祈らない
二度と目が開かないような恐れがして
近づけない
付随血に生かされている私の海の二種に
複雑に写し出されている宙を見るには
使い慣れた信仰などでは足らないのだ
譜奏277