人は価値を探して生きている
例えば正しいと間違いだけの判断で生きていくと
受け入れるか拒むかだけの生き方になり
突発的な強い拒絶を経験すると
孤独に籠る人間になっていってしまう
孤独は個毒と言い換えても良いくらい
まるで好んでいるかのように習慣性が強く
退廃していきながら包み込む錆びた味わいで
重苦しいのに退かせない安堵を与えて人の心を囲う
こんな風に例えていくとかなりの数に思い付く
思い付く数の分だけため息も出るのだけれど
だから私は心の芯から聞こえてくる自分の聲だけを
素直な覚悟を持ちながら聞くようになった
たとえそれがどんなに不合理に思えたとしても
譜奏248