2018年7月11日

一回の呼吸で

希望を吸い込んで

孤独を吐き出すように生きてきたことに気づいて

夢みたいに思えた夢を確かめるために

暗いアスファルトの道に飛び出した

身体が走ることを望んでいたのだろう

心が傷つくことを願っていたのかも知れない

そして化石のようになっていく時間の闇に私は座っていた

今になって

一人の夜に

あなたは何をしてきたのかと聞かれても

私はベッドの中で寝つけずにいたと言う

私の息が覚えている限り

ただずっとと

 

譜奏244