人はどのように生きても
時に運命の力が不可解に働きかけてくることを避けられない
私が今見上げている星群の宇宙さえ最後にはゼロになるという
音も無く気圧も無く時間さえ無く。
当たり前のように私たちが悲しみや喜びの中で生きているのは
本当はただそれこそが大きな恵みなのかも知れない
日々を感謝して生き続けることなど恐らく人間には無理だろうから
愛という言葉が産み出されたのはきっとそのせいなのだろうと思う
人間にも意地があるのだ
だから私は生きることを複雑に考えようとする自分を諫めてきた
人はただ愛の実を見つけ育ててその森の中で生きれば良いのだと
どのような力が働いても構わない
私は私の森を舞う蝶や木洩れ陽や風を家族と感じながら生きる
そして夢の先に森を照らす光となって静かに息づいていたいのだ
譜奏487