言葉を同調の証しとして依存する
注視線などの熱を好んで胸に貯める
思い出と現在を行き交わせ同じ線上に引く
弱さを庇う母性を快楽として味わう
定期的に悲しみという養分を摂取したがる
淋しさを乾燥させるのを嫌う
最後には利害を露わに出すことが正直だと思っている
自分に関係のない美しさは排他する
愛を妄信して動かないことを肯定する
晴れやかな運命への期待から離れない
これらで調理されたモノを食べ続けると
起点さえ曖昧な孤独に堕ちていく人になる
以上が無味無臭の劇薬
女という性の破滅のレシピ
譜奏418