2019年8月21日

言葉を同調の証しとして依存する

注視線などの熱を好んで胸に貯める

思い出と現在を行き交わせ同じ線上に引く

弱さを庇う母性を快楽として味わう

定期的に悲しみという養分を摂取したがる

淋しさを乾燥させるのを嫌う

最後には利害を露わに出すことが正直だと思っている

自分に関係のない美しさは排他する

愛を妄信して動かないことを肯定する

晴れやかな運命への期待から離れない

これらで調理されたモノを食べ続けると

起点さえ曖昧な孤独に堕ちていく人になる

以上が無味無臭の劇薬

女という性の破滅のレシピ

 

譜奏418