2019年7月22日

聲が遠ざかる

一人歩いてる

誰の足音も聞こえない夜明け

影も刻めない男に抱かれて

何がわたしをつかんでいたの

砂のように落ちるさびしさが

胸の葉を揺らす

自分の醜さを誰に話せるの

歌が聴こえる

夢見るように

哀しげに一音に

煌めいた愛を抱きしめるように

生まれ変わって蝶になれたら

空に遊んで舞うのに

 

譜奏405