2019年6月26日

この前は家出をした冬の話をしましたね

でもわたしあれから嫌いだった冬が好きになったの

こんなおばあちゃんになっても

あの日のわたしが一番好き

きっとどこかに何かがあるって

そんな気しかしなかったから

でも急ぎすぎたみたい

夢をみつけた気になってそれが粉々になって

これってわたしの夢なんかじゃなかったって

泣いたり笑ったり大騒ぎ

それから若さを使ってたくさんの卑しいことをしちゃったけど

その時は女の価値がこんなに早く消えちゃうって知らなかったから

結局売れないパントマイムみたいな人生になっちゃった

ダメねぇ、不健康なプライドは、女だけの毒なのかもしれないわ

 

譜奏394