2019年4月8日

夢だけ一つ

渇いた胸に閉じ込めて

変わらない日々を

睨むように

生きていたあの頃

私はただ

生きる意味を遠ざけて

荒むほどの熱もなく

膝を強く抱いていただけだった

何かの遠吠えのような風が過ぎた夜

起伏もなく泣いている涙に気づき

私は激しく自分を嫌悪してそして

噛んでいた唇を開いて言っていた

これでいい訳ないじゃないと

 

譜奏360