2018年4月27日

50音の頭文字を色に置き換えて文を書いたら

赤から始まってしまうことに気がついて

言葉は色より格下なのだと一人

気がついてしまったような気がして

私はなんでもない時間を何をすることもなく

ただぼんやりとしている私に付き合っていた

タトゥーを消した痕のような宵が過ぎていく

天井扇風機が鉛の花に見える大好きだったコラージュを

どうして忘れていたのだろうと思って思い出して

人間が1000分の1秒にまで留まるには

私そのものがジフィーに身を投げるしかないと思い

それならそれで良いと思った

色彩は天の配備と認めて言葉は人の作り物

問題は私じゃないと思った

 

譜奏212