美しくても
切り花の命は短いと
誰かの嫉みを読むような
青に似せた媚びに光る銀の鎖
その中央の月長石は
無機の体で予知を売るという
喜びの感情の扱いに問題のある私は
私自身との対立を避けるために
知らず知らずのうちにその青の光に似た心を飼っていた
仕方がなかった
必要なのは言葉の血漿以上の行いであることは
知っていたのだから
私の傍にいれば何が起きても安全とやさしいだけの
耳鳴りのような声が聞こえていた気がしていたのだから
譜奏197
美しくても
切り花の命は短いと
誰かの嫉みを読むような
青に似せた媚びに光る銀の鎖
その中央の月長石は
無機の体で予知を売るという
喜びの感情の扱いに問題のある私は
私自身との対立を避けるために
知らず知らずのうちにその青の光に似た心を飼っていた
仕方がなかった
必要なのは言葉の血漿以上の行いであることは
知っていたのだから
私の傍にいれば何が起きても安全とやさしいだけの
耳鳴りのような声が聞こえていた気がしていたのだから
譜奏197