真冬に暖房をMAXにして部屋を薄明かりにして
アイスクリームを食べる
内緒で少し悪いイタズラをしているように
子供の頃からいくらか潔癖なところがあった私は
そんな自分に反抗するようにそんなことをしていた時期があった
ささやかにはみ出すことは私にとって
思いがけなく存外に楽しいことになっていた
予想通りそれからの私は私の当たり前から
さまざまにエスカレートしてはみ出すようになっていく
破壊することで元々そこにあった何かの形を確かめるように
生きるということが一本の糸を織り込むことなら
私は私の熱の色でその糸を灼き
人生がせめぎ合う水の流れのようなものなら
私はただ意思無き人のようにそのうねりに身を委ねていたい
譜奏176