2017年12月18日

質素は美徳と教育者は言い

その実売りにしてきたのは哲学だった

恩恵を被ってきたのは出版社と本屋さん

そんな売りフレーズがたくさんな時代があった

結局憧れを売っていたのだと今は思う

そんな時代に生きていた私は

巡礼という言葉とその存在に捕まった

一瞬に激しく

今思い返してもその理由が解らない激しさだった

人は私は見ぬ異端を欲している

その潜在心だけは本当のような気がするけれど

これも理由はもっと判らない

因みに私が捕まった巡礼者は贖罪などしていないと告げただけの

私の最初の憧れを萎ませた行きずりの異端者に過ぎなかった

 

譜奏155