毎朝
生まれ変わると信じていた
少女の私
自分を風のように思い
宙のように感じ
月を映す海のように振る舞っていた
過去も未来もなだらかな紫色のトーンで護られ
現在はその途中の白色のコマ送りに過ぎないと
私は私自身が遺伝子そのものであるかのように
ただその力を受けて経脈の流れに身を委ねていた
しかし宿命の前夜を知る血のプログラムは
緩やかに私の白色に侵食していく
約束されていた遺伝子そのものが
制御不能な獣に変異していくように
譜奏100
毎朝
生まれ変わると信じていた
少女の私
自分を風のように思い
宙のように感じ
月を映す海のように振る舞っていた
過去も未来もなだらかな紫色のトーンで護られ
現在はその途中の白色のコマ送りに過ぎないと
私は私自身が遺伝子そのものであるかのように
ただその力を受けて経脈の流れに身を委ねていた
しかし宿命の前夜を知る血のプログラムは
緩やかに私の白色に侵食していく
約束されていた遺伝子そのものが
制御不能な獣に変異していくように
譜奏100