風に剥がされた葉が
私の時間に落ちた時から
漂い始めた蒼い水蒸気のような霧は
やがて一つの形に安定して
私の衝動の洞へと向かい
微小な水玉の群れになって
その冷気で
私自身さえ気がつかなかった
私の熱の白い膜を解いていた
合理を伴えないまま隷属して
憑かれるように足掻く私を
ありきたりな必然を傍観するように予見して
いつからか私の霧は赤みを帯びる
私自身がその蒼に寄生していくために
譜奏88
風に剥がされた葉が
私の時間に落ちた時から
漂い始めた蒼い水蒸気のような霧は
やがて一つの形に安定して
私の衝動の洞へと向かい
微小な水玉の群れになって
その冷気で
私自身さえ気がつかなかった
私の熱の白い膜を解いていた
合理を伴えないまま隷属して
憑かれるように足掻く私を
ありきたりな必然を傍観するように予見して
いつからか私の霧は赤みを帯びる
私自身がその蒼に寄生していくために
譜奏88