人にはスタートを切る季節がある
社会へ夢へ
またはそれを両手に
しかし私はその季節を
耽美の中に漂うようにして過ごした
活気を放つ同世代の群れから外れ
霧の形をした胸の炎と
大気に描がいた幻のような夢を
交互に首を揺らしてみつめていた
選んだ訳ではなく
選ばれたはずでもなく
それが私に与えられたプログラムの
起点に打ち込まれた柔らかな熱の
楔のように
譜奏53
人にはスタートを切る季節がある
社会へ夢へ
またはそれを両手に
しかし私はその季節を
耽美の中に漂うようにして過ごした
活気を放つ同世代の群れから外れ
霧の形をした胸の炎と
大気に描がいた幻のような夢を
交互に首を揺らしてみつめていた
選んだ訳ではなく
選ばれたはずでもなく
それが私に与えられたプログラムの
起点に打ち込まれた柔らかな熱の
楔のように
譜奏53